ありえない

忘年会で帰宅がうちの相棒より遅くなった先日。寝る前に台所を片付けながら、ふとゴミ箱に目をやると寒い日のために買い置きしておいた甘酒のパッケージが【ぐちゃっ】と捨てられていた。お鍋で温めた形跡はあるものの、私の分は一滴も残されていない。【ちぇっ、こういうものには目ざといんだから。自分だけ飲んじゃってひどい…カロリーすごい高いんだよ、メタボ腹になっても自業自得だよ】と、恨み節だけ吐いてその日はそのまま布団に入った。

翌朝。あまりとがめるのも心が狭いよな～と思いながらも、やっぱり黙っていられなくて【昨日甘酒全部飲んじゃったの？】と聞いてみた。すると【うん、すごく甘くて濃かった】との返事。もしや…と思って【薄めた？】と聞いたら【え、薄めるの？】

倍以上に薄めて４人分はあるあの甘酒を原液のまま全部飲み干したらしい。電化製品の取説は感心するほど熟読するくせに、甘酒のパッケージに書いてあることは一言も目に入らなかったようだし、飲んでも【こんなもんだろ？】となんとも思わなかったようだ。

何度も甘酒作ってあげてるのに…ありえない。