ファインダーがない

ビデオカメラを買いに行った。
我が家には今なお現役で使えるものがあるのだけれど、店頭に並ぶ今どきのカメラ達のおもちゃのような軽さと、撮影した画像の美しさを実感。おまけにちょっと前に較べたらあり得ないほど安い!相方は購買意欲を存分に掻き立てられてしまっていた。少しは日本経済に貢献すると思えば…ま、いいか。
いざ、どのカメラにしようか?という段階になって気が付いた。ほとんどの商品にファインダーが付いていないのだ。
彼が撮ることの目的は、スキーをしている自分のフォームをチェックするため。私は撮影する側になることが多いのでよくわかるのだが、日差しが眩しく反射するゲレンデ上のかなり距離のある目標物。これを液晶画面で捉えるのは出来なくはないが結構難しい。そういう難しい状況下の撮影は上位機種で、とのことなのかお手頃価格のものにファインダーは皆無なのである。
カメラのデジタル化で撮影する姿も変わった。今にファインダーという名詞も、覗く姿も一部の人にしか通じなくなってしまうのかもしれない。

という経緯でファインダー付きのそんなに安くないカメラを手に入れた彼は、今日もいそいそとスキーに出掛けて行った。