歌姫は鳥

あまりにも切羽詰まってやるべきことが山積みになってくると、どれから手を付けたらいいかわからなくなる。そんな時は発作的に全く関係ないことをしてしまう。(まさに現実逃避)
今回はまずいことに録画していた映画【エディット・ピアフ】を見始めてしまった。ちょっと流しておくつもりが、登場人物が素敵な帽子を被っていたり、演歌か?と思わせるようなシャンソンの前奏に笑ってしまったり。何よりも誤算だったのは歌詞の意味がわからないのに心を掴まれてしまう、ピアフの中性的な歌声。いつからか相方も隣にやってきたりして結局、あの長い映画を最後までしっかり観てしまった。エンディングロールと共に流れる満足感と罪悪感…ま、それは置いておくとして。
普段シャンソンなんて聴かないから、なおさら新鮮に心に刺さったのか、歳を取って良さがわかるようになってきたのか、ともかくピアフの歌声を何時でも取り出せるようにしておきたいという気持ちが働いて、すぐにCDを手に入れた。

数ある曲の中でも私は【アコーディオン弾き】がお気に入りで、鼻歌交じりに踊りながらリピート流ししていた時のこと

相方 「ピアフって雀だよね」(劇中にエピソードとして出てくる)

私  「そうだよ~ん♪」

相方 「歌姫って鳥なんだね、美空ひばりとかさ、マリア・カラスとか!」

私  「…??」

ま、そうだね。